学術雑誌名:Medical Gas Res., 2011, 1:7 doi:10.1186/2045-9912-1-7
表題:Hydrogen is Neuroprotective against Surgically Induced Brain Injuly
(水素は脳外科手術でおこる正常神経の障害を防護する)
著者:J.M.Eckermann et al(Loma Linda 大、米国)
概要:神経外科手術では手術による酸化ストレスに加えて健常な脳組織を傷つける事が起こり脳浮腫の原因となる。本研究では外科手術脳障害モデルラット(SBI)を用いて分子状水素(H2)の脳神経保護作用を検討した。成獣雄性SDラット(SBI)に対してH22.9%処理と無処理群に分けて比較した。 続きを読む →
学術雑誌名:J. Radial Res., 51, 741-747(2010)
表題:The Potential Cardioprotective Effects of Hydrogen in Irradiated Mice(分子状水素による放射線照射したマウスの強い心臓保護作用)
著者:Qian Liren et al.(所属機関:上海第2軍事大他)
概要:放射線照射によって心臓のポンプ機能が傷害され慢性の心疾患が惹起される事が知られている。
分子状水素はヒドロキシラジカルを選択的に還元することが報告されており、分子状水素を含む水を与える事により放射線照射による心疾患が予防されることが期待される。
本研究ではマウスを用いてイオン化放射線による心筋層傷害の水素豊富水による防護効果を検討した。
水素豊富水投与により放射線によって惹起される心筋層の傷害は予防され、心筋の酸化ストレス産物マーカーであるmalondialdehyde(MDA)、及び8-hydroxydeoxyguanosine(8-OHdG)が有意に下がるとともにin vivoの心筋の内因性抗酸化能が上昇した。
これらの結果から水素豊富水には、抗酸化作用により個体動物レベルにおいて放射線防御作用があることが示唆された。
学術雑誌名:Brain Res.(2010), doi:;10.1016/j.brainres.2010.02.046
表題:Hydrogen-rich saline improves memory function in a rat model of amyloid-induced Alzheimer disease by reduction of oxidative stress(水素豊富生理食塩水投与によってアミロイドで誘発したラットのアルツハイマー病モデルにおいて酸化ストレスを軽減して記憶機能が改善される)
著者:J. Li et al (中国医科大、米国Loma Linda大、上海第2海軍医大)
概要:β-アミロイドはヒトのアルツハイマー病の主要原因因子として知られている。このβ-アミロイド(Aβ1-42)をS-D系ラットの脳血管弁内投与により神経炎症、学習力・記憶能低下等を伴うアルツハイマー病モデルを作成した。
Aβ1-42投与後14日間水素豊富生理食塩水を5mg/kg体重を腹腔内に連投してその効果を検討した。生化学検査により酸化ストレスの産物であるマロンジアルデヒド(MDA)、IL-6およびTNF-αをそれぞれ測定した。さらに、Morris水迷路試験により記憶並びに運動機能を、LTPにより電気生理学的機能を、HNEとGFAPを免疫組織化学的に測定して酸化ストレスとグリア細胞活性をそれぞれ評価した。 続きを読む →
学術雑誌名:Biosci. Biotechnol, Biochem., 74(10), 2011-2015(2010)
表題:Extension of the Lifespan of Caenorhabditis elegans by the Use of Electrolyzed Reduced Water(電気還元水の使用により線虫C.elegansの寿命が延びる)
著者:H. Yan et al. (九州大学、日本トリム)
概要:電気還元水(水素水)については多くの医療用途の報告があるが本研究では線虫のC. elegansを用いてその延命効果について検討した。
電気還元水を含む培地で線虫を培養すると超純水培地に比べて11~41%の延命効果が認められた。 続きを読む →
(4)ドクター・水素水で製造した水素豊富水の放射線に対するヒトでの防御効果について
論文掲載雑誌名:Medical Gas Research,2011年5月号に掲載が決定
表題:Effects of Drinking Hydrogen-Rich Water for Quality of Life of the Patients with Radiotherapy for Liver
(訳:ドクター・水素水の飲水により放射線治療をしたガン患者の副作用が軽減)
著者:崔逸峰(韓国カソリック大学病院治療放射線科)、中尾篤典(米国ピッツバーグ大学) 他
概要:放射線による人体への副作用として放射線照射によって発生する活性酸素が引き起こす酸化作用及び炎症によることが広く知られている。株式会社FDR・フレンディアでは、韓国ソウルにあるカソリック大学病院治療放射線科において同科主任教授の崔逸峰教授を責任者として放射線治療を受けた肝臓ガン患者49人を対象に放射線治療の副作用に対する水素水の飲水効果について臨床的に検討した。 続きを読む →
(3)水素療法は急性放射線症候群の新たな治療法となるか
学術雑誌名:Medical Hypothesis. 2009, doi:101016/mehy.2009.07.017
表題:Hydrogen therapy may be an effective and specific novel treatment for acute radiation syndrome.
(訳:水素療法は急性放射線症候群に対する有効な且つ特異的な治療法となるだろう)
著者:C. Liu, J. Cui, Q. Sun and J. Cai (所属機関:上海第2軍事大学放射線医学)
概要:水素は地球上で最も多い化学物質であるがこれまで治療用ガスとしてはほとんど認められなかった。
ところが、最近の研究により、水素ガス(H2)は抗酸化作用、抗アポトーシス作用を有し、そのガス吸引によって活性酸素の中でヒドロキシラジカルを選択的に抑制して、脳を虚血再還流傷害や発作から守ることが明らかになっている。 続きを読む →
(2)水素は宇宙飛行士の放射線被曝(ひばく)傷害を予防できるか
学術雑誌名:Proceeding of Nuclear and Emerging Technologies for Space 2011,Feb. 7-10
表題:A Hypothesis on Biological Protection from Space Radiation Through the use of New Therapeutic Gases.
(新たな治療用ガスを用いて宇宙での被曝(ひばく)から宇宙飛行士を守る事が期待される)
著者:M.P. Schoenfeld, R.R. Ansari, A. Nakao, D. Wink.(所属機関:NASA宇宙飛行センター、ピッツバーグ大学)
概要:宇宙飛行士が長期滞在する場合放射線被曝(ひばく)は大きな障害となる。宇宙放射線を遮蔽する技術は現状ではまだ課題が多く被曝(ひばく)による飛行士の傷害は問題である。 続きを読む →
カテゴリー: 14. 放射線に対する防御作用
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タグ: NASA(アメリカ航空宇宙局), アルツハイマー病, ガン, パーキンソン病, ピッツバーグ大学, 分子状水素(H2), 宇宙飛行, 放射線, 水素, 虚血再還流, 被曝(ひばく), 酸化ストレス, 高血圧
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(1)水素水は抗酸化作用を介して放射線を防御する
学術雑誌名:Free Radical Res. 2010; 44:275-82
表題:Radioprotective effect of hydrogen in cultured cells and mice.
(培養細胞及びマウスにおける水素の放射線防御効果)
著者:Qian L, Cao F, Cui J, Huang Y, Zhou X, Liu S, Cai J.(所属機関:上海第2軍事大他)
概要:分子水素を飽和した生理食塩水はヒトリンパ球の細胞(AHH-1)培養系において放射線照射による細胞死を軽減した。この作用は分子水素の選択的な抗酸化作用によっている。 続きを読む →

医学と生物学
学術雑誌名:医学と生物学、第154巻、第8号、P387~395(平成22年)
表題:水素水の急性・亜急性毒性試験及び遺伝毒性評価 ―マウスに90日間水素水の経口投与による急性・亜急性の毒性試験及びAmes試験―
著者:具然和他;鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科、三重大学大学院医学系研究科、他
概要:医薬品毒性試験法ガイドラインに準じ、ドクター・水素水のマウスに対する単回投与及び反復投与毒性試験を経口投与により、さらに遺伝毒性試験をAmes法により実施した。
1.単回及び反復投与試験
- 供試水素水:蒸留水2リットルを入れたボトルに、ドクター・水素水スティック2本を入れ、2時間以上経過した後、供試した。
溶存水素量は0.67ppm以上。対照には蒸留水を使用。
- 使用動物:雌雄の4週齢ICRマウス
- 投与量:自由摂取に加え、2,000mg / kg体重 / 日を2回に分け強制経口投与:単回及び3ヶ月間の反復投与
- 検査項目:一般症状及び死亡の有無、体重、解剖所見他
2.Ames試験:常法により実施結果: 単回投与、反復投与とも水素水投与により、雌雄いずれの群においても、対照に用いた蒸留水群と全く同様に、異常所見は得られず、水素水 2,000mg / kg体重 / 日以上の投与による、マウスに対する毒性的な影響はなかった。また、細菌を用いたAmes試験においても、変異原性は認められず、発がん性等の遺伝毒性は陰性と判定された。

SHOCK
学術雑誌名:Shock,2010 Jul; 34(1):90-97
表題:Protective effect of Hydrogen gas on murine polymicrobial sepsis via reducing oxidative stress and HMGB1 release
(マウス多菌性敗血症に対して水素ガスは酸化ストレスの軽減及びHMGB1放出を介して防御作用を示す)
著者:Keliang Xie et al(天津医大他)
概要:重症敗血症は抗生物質の進歩にも拘わらず死因の多くを占めている。敗血症の病原性には反応性酸素分子(ROS)が重要な役割をしている。
水素分子(H2) は・OHラジカルを選択的に軽減して抗酸化作用を示す事が報告されている。本研究では盲腸結札と穿刺法(CLP)によって作成したマウス敗血症の生存率に対して水素吸引が有効であるか検討した。
CLPによる敗血症は多臓器障害を起こすが水素ガス吸引により濃度及び処理時間依存的にこれらの傷害が改善 ( 肺 myeloperoxidase、気管支肺胞症、酸化ストレス産物、病理所見、血清マーカー、抗酸化酵素の上昇、高移動性BOX1(HMBG1)の減少等)し、有意に生存率が上昇した。
水素ガスは敗血症患者に応用できる事が示唆された。